原発事故の放射性物質による海洋深層水汚染の可能性(Possibility of deep ocean water contamination by radioactive materials due to accidents of atomic nuclear power plants)

2011年3月11日14時46分18秒(日本時間) に宮城県牡鹿半島の東南東沖130 kmの海底を震 源として発生した東北地方太平洋沖地震は,日本に おける観測史上最大のマグニチュード(Mw) 9.0 を記録し,震源域は岩手県沖から茨城県沖までの南 北約500 km,東西約200 km の広範囲に及びまし た. この地震で場所によっては波高10 m以上,最 大遡上高40.5 m にも達する大津波が発生し,東北 地方を中心に関東地方と北海道の太平洋沿岸部に壊 滅的な被害をもたらしました. 被災地には,北から青森県東通村(下北半島), 宮城県女川町・石巻市,福島県大熊町・双葉町,福 島県富岡町・楢葉町,茨城県東海村に合計15機の 原子力発電所がありますが,その内の福島県大熊町・ 双葉町の東京電力福島第一原子力発電所の6 機の原 発の温度制御が不能になって,炉心、溶融と水素爆発 が起こり,大量の放射性核種(u放射性物質,, は漠 然とした表現なので,ここではu放射性核種,, を使 います.)が大気に飛び出し,時に放射性核種で汚 染された水が海に洩れ出るという事態になりました. 東日本大震災直後,断水の影響でぺ、,トボトル入 りの飲料水の需要が激増し,海洋深層水の飲料水の 注文も突如増えました. しかし,放射性核種による 汚染水が海中に洩れていることが報道されるや,各 地の海洋深層水の飲料水メーカーに放射性核種汚染 の問い合わせが殺到し,中には注文がパタリと止まっ たのもありました.

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